ルール

総則

  1. 「ワールドシリーズオブ麻雀」のルールは四章からなる:
    1. 麻雀ルール﹕すなわち本章。麻雀の基本ルール。
    2. 麻雀得点計算法﹕和了者の手の点数の計算法、及び放銃者の責任払いについての授受法。
    3. 競技システム及び日程﹕試合のスケジュール、勝ち抜きシステムや賞金制度など。
    4. マナー﹕あらゆるマナーや罰則など。
  2. 四章以外には一つの附録がある:
    • 附錄甲﹕手役一覧カード
  3. このルールは競技が公平に行われるための選手及びジャッジの為の手引きである。 全ての判定において、審判長が最終決定権を有する。
  4. 選手はルールに従って正々堂々と競技を行い、意図的に反則行為をとってはならない。 罰則の多くは不意なる反則行為に適用するものである。 意図的な反則行為に対しては、ジャッジはその状況によっては、ペナルティを追加する権限がある。
  5. 「相手自主執行」の原則: 本章及び「マナーの章」に記されるルールの多くは公平で快適な試合のために、 選手のガイドラインである。 対戦相手の反則やマナー違反の行為に対して、不平や不満を感じたら、 その場で相手を指摘し、或いはジャッジに報告して良い。 一般的な軽い反則行為やマナー違反に対して、相手の指摘がなければ、 試合の公平性に支障が無いとジャッジが判断した場合、 原則としてジャッジは積極的に干渉しない。
  6. 「最小限度の罰則」の原則: 一般的な軽い反則行為に対し、罰則は公平で快適な試合を保つことを目的とした最小限度のペナルティを科し、 不意なる軽い反則行為に過度のペナルティは科さない。
  7. 「一事不再理」の原則: 原則として、反則行為はその場で糾正すべきで、後に発覚され、 更正が無理ならそのままの状態が成立とする。例えば「碰」で間違った明刻を晒して、 他家のプレイが過ぎたら、それを更正することができず、 不正な明刻を持ったままでは和了形を完成できず、和り放棄となる。 もし「碰」するときに上家の手番が飛ばされたら、それも補償されない。 但し、もし上家は「碰」の時にその場で間違いを指摘したら、不正な「碰」を (正しい対子を提出できなければ)キャンセルさせ、自分の摸牌の手番を確保できる。 この原則は普通に発覚できる反則行為に適用し、隠す意図のある詐欺行為(イカサマ)には適用しない。
  8. このルールにおいて、「ワールドシリーズオブ麻雀」公式ウェブサイト上の最新バージョンを有効バージョンとする。

麻雀牌の構成

  1. 「ワールドシリーズオブ麻雀」は136枚の麻雀牌を使い、「花牌」は使わない。
  2. 136枚の牌は34種からなり、各種には4枚ずつある。
  3. 34種の牌は数牌字牌の二類からなる。
  4. 数牌﹕数牌は筒子牌索子牌萬子牌の 三つのからなる。 各色には1から9の九種あり、三色で計27種ある。各種には4枚ずつある。
  5. 字牌﹕字牌は「東」「南」「西」「北」の四種の風牌と、 「白」「發」「中」の三種の三元牌からなり、計七種ある。 各種には4枚ずつある。
  6. 么九牌﹕数牌の「1」と「9」の牌(計六種)はまとめて么九牌と呼ぶ。 2から8の数牌(計21種)はまとめて中張牌と呼ぶ。 「么九牌」という言葉の一般的な使い方では、ときには字牌を含み、 ときには含まない。このルールでは、区別の必要がある場合、 「么九数牌」或いは「么九、字牌」と書く。

麻雀の目的と進行

麻雀の試合はいくつの局からなる。(詳細は別章「競技システム及び日程」参照。) 一局では、選手は打牌という過程に通じて、 一番早く和了形を完成することは基本の目的とする。(以下「打牌」や「和了形」など参照。) 和了者は三家の相手から点数をもらうが、その量は手の内容によって大きな違いが現れる。 (別章「麻雀得点計算法」参照。) 従って、勝負の鍵は大きい手の和り、そして相手の大きい手の妨害にある。 一定な局数の得点(と損失)の合計で成績や着順を決める。

試合の始めに、「席決め」で四家の席と起荘を決める。 そして規定な局数をプレイする。一局は以下のように行われる:

  1. 洗牌﹑開門﹑配牌
  2. 摸打
  3. 和了したら、得点の計算を行う。
  4. 牌山が尽いても和らなかったら、流局になり、各家は点数の得失なし。 (「王牌と海底牌」参照)

順子﹑刻子﹑槓子﹑対子

  1. 順子(シュンツ)﹕同じ色の、数字が連続する三枚の牌は「順子」を構成する。 闇の手の中のものは「暗順」と呼び、「チー」(または「ロン和」)により「明順」を作る。

例﹕d3d4d5c7c8c9

  1. 刻子(コーツ)﹕ 同じ色で同じ数字の三枚の牌、或いは三枚の同じ字牌で「刻子」を構成する。 闇の手の中のものは「暗刻」(アンコ)と呼び、「ポン」(または「ロン和」)により「明刻」(ミンコ)を作る。

例﹕ b4b4b4southsouthsouth

  1. 槓子(カンツ)﹕四枚の同じの牌は「開槓」により「槓子」となる。 闇の手の中の四枚は「槓子」として扱われなく、ただの暗刻(と余りの一枚)として扱う。

例﹕greengreengreengreen

  1. 対子(トイツ)﹕二枚の同じの牌は「対子」と呼ぶ。

例﹕b5b5

和了形

  1. 和了形は二種類ある﹕「基本和了形」と「特殊和了形」。
  2. 基本和了形﹕基本和了形は四面子と一対子(「雀頭」と呼ぶ) から成る。面子とは順子﹑刻子或いは槓子のどれか。
  3. 特殊和了形﹕特殊和了形は「得点計算法」の第10種類で述べられ、 「十三么九」と「七対子」の二つある。
  4. 和了には手が「基本和了形」或いは「特殊和了形」になっていなければならない。 「得点計算法」で述べられる役は、第10種類の特殊和了形を除き、 和了形の定義ではない。即ち、和了形の規定を満たさずに役の条件のみを満たす場合は 和了できない。(「錯和」になる。)

席数え

下記の「席決め」と「開門」の手順では、「席数え」という手順が使われる。 その数え方は、サイコロを投げた者を1として数え始め、 時計回りにサイコロの出目まで数え、最後に数えられた家は席数えの結果となる。 即ち、サイコロの出目の5と9ではサイコロを投げた者、 2、6と10ではその下家、 3、7と11ではその対家、 4、8と12ではその上家が、席数えの結果となる。

サイコロは各面に1から6の目が記されるものを2個投げ、 2個の目を合計して出目とする。

席決め

「競技システム」に従って、ハーフ或いはクォーターの始めに、 テーブルの四人は席決めの手順によって、四家の席と起荘を決める。

  1. 四家はテーブルに任意に座る。
  2. 東、南、西、北の四枚の風牌を取って、裏返してよく混ぜて、 (裏のままに)並んで四枚の列を作る。
  3. 奇数の牌と偶数の牌を一枚ずつ取り、表にして列の両端に加え、 六枚の列を作る。
  4. 任意の者はサイコロを投げて、席数えの結果となる者がまたサイコロを投げ、 今度の席数えの結果となる者は一番最初に風牌を取る者とする。
  5. 二回目のサイコロの出目はもし奇数ならば、奇数の牌の端から風牌を取る。 偶数ならば、偶数の牌の端から風牌を取る。 二回目の席数えの結果となる者に始め、逆時計回りに各家が一枚ずつ風牌を取る。
  6. 「東」の風牌を引いた者が起莊となり、「東」と記される方角の席に座る。 「南」の風牌を引いた者はその下家(シモチャ)の席(右の席)に座る。 「西」の風牌を引いた者はその対家(トイチャ)の席(対面の席)に座る。 「北」の風牌を引いた者はその上家(カミチャ)の席(左の席)に座る。

親と門風

  1. 一局の中には、四家はそれぞれの風位に属する。 逆時計回りで東家、南家、西家、北家となる。
  2. 門風﹕風牌の中に自分の風位と同じなものは門風(メンフォン)と言い(別称「自風」)、 他の風牌は「客風」と言う。 「門風」は「字牌類」の役で、加点の対象である。 各家の門風は親の流れ(第5条参照)にのみ従い、開門のサイコロに左右されることは無い。
  3. ﹕東家は「親」(荘家)と言い、他の三家は「散家」と言う。
  4. (チュアン)﹕試合は四局で一の單位で行う。 一圈の始めには、別記のない場合はの東家の席に座る者が起荘(起家)となり、 第一局の親となる。
  5. 親流れ﹕一局が終わるごとに、前の局の南家が次の局の親になる。 これで、一圈では四家は一回ずつ親になる機会がある。
  6. 「ワールドシリーズオブ麻雀」では、 「場風」または「連荘」のルールは採用しない。 親には先手の利があるが、得点の計算により特別な利害はない。

洗牌

本年度の大会競技は自動卓で行われる。ジャッジの指示に従って下さい。
(故障などで手動洗牌が必要される場合、その場の指示に従って下さい。)

開門

以下の「サイコロ一度振り」の開門の手順は自動卓に適用する。 (手動洗牌の場合はジャッジの指示に従って下さい。)

  1. 親がサイコロを投げ、席数えで「開門者」を決める。 その出目は「開門数」となる。
  2. 開門者は自分の壁の右端から、開門数と同じ数の幢を少しそらす。 そらした牌の末端(左端)は「王牌の端」とし、それより左の牌は山の端とする。
  3. 山の端から牌は時計回りに取られる。四家のプレイの順番の方向とは 逆になっていることに注意。

(各家の門風は親の流れにのみ従い、開門のサイコロに左右されることは無い。)

配牌

「開門」の後、配牌(ハイパイ)を行う。

  1. 東家はまず山の端から二幢(四枚)の牌を取り、次いで南、西、北家も順に二幢ずつ取る。
  2. 以上の手順をまた二回繰り返す。この時点で各家は12枚持つ。
  3. 東家は山の端の第一枚と第五枚の牌を取る。 次いで南、西、北家は順に一枚ずつ取る。
  4. この時点で東家は14枚の牌を持つようになり、 各散家は13枚の牌を持つようになる。 これで配牌は完了、東家の捨牌でプレイが始まる。
  5. 配牌の途中に、正確な配牌を確認する前に、手の内容を見たり、 牌面を指で触ったりしないこと。 これを守らなかった場合、もし配牌の過程で間違いを犯したら、 罰則が適用することがある。 (これは配牌がよくないのを見て、故意に反則行為をして配牌のやり直しをさせる 行為を防ぐためのルールである。)

配牌の反則

この一節は配牌の時の反則やミスの処理や罰則に関するルールである。 以下のルールは不意なミスに適用するもので、意図的な反則行為に対しては、 ジャッジはその状況によっては、ペナルティを追加する権限がある。

  1. 違う者がサイコロを投げる: 違う者がサイコロを投げて、すぐ発見される場合、正しい親が投げ直す。 既に四家も配牌を取り始めたら、そのサイコロの出目が有効となる。
  2. 開門の場所を間違える: 開門の場所を間違えて、すぐ発見される場合、正しい場所で開門し直す。 既に四家も四牌以上の配牌を取ったら、その開門が有効となる。
  3. 親を間違える: 間違った者が配牌を取り始めた場合、もし正しい親が初めの四枚の配牌を 取る前に発見される場合、配牌のやり直しになる。 もし正しい親がその9~12枚の配牌を取る前に発見される場合、 配牌を各家が12枚取るまでそのまま続けてから、 以降(チョンチョン)は正しい親から続く。 正しい親がその9~12枚の配牌を取った後に発見される場合、 この局の親としての権利を失い、間違った親が有効な親となって、 局を続行する。 次の局は正しい親の下家が親になる番だが、四家の合意で 今後の該当の局に正しい親にその親になるチャンスを返して良い。
  4. 間違う牌を取る: 間違う牌を取った場合、違反者が牌面を見なくて、触らなかったら、 罰則なしで更正する。手牌を見たら、罰則が適用することがある。
  5. 城壁の牌が表にされる: 選手が城壁の牌を表にした場合、もしその牌が本来自分の配牌のものならば、 手の牌を晒したと同じように処理する。 城壁の牌を少数表にし、その牌が自分の配牌の分でない場合、摸打の時に 城壁の牌を表にしたと同じように処理する。ただし違反者が牌面を見なくて、 触らなかったら、罰則を免じる。城壁の牌を多数表にした場合、 ジャッジは配牌のやり直しを命じることがある。その場合、 もし違反者が手牌の牌面を見た(あるいは触った)ならば、 罰則が適用される。
  6. 配牌の数が間違う: 選手は牌面を見る或いは触る前に配牌の数が間違うと発見した場合、 罰則なしに更正できる。手牌を見て、自分の第一打牌の前に少牌を 発見した場合、罰則なしに更正でき、山の端から牌を取って不足分を補充できる; ただし多牌を発見した場合、ジャッジが手から余分をランダムに取り除いて 山に混ぜ入れるが、減点のペナルティが適用する。選手が第一打牌の後に多牌あるいは 少牌を発見しても、更正はできなく、多牌あるいは少牌のルールが適用し、 対局が続行される。
  7. 配牌のやり直し:配牌のときに公平に処理できない間違いが起きた場合、 ジャッジが配牌のやり直しを命じることがある。洗牌や開門からやり直す。 四家も一度打牌したあとに、配牌のやり直しはない。

打牌

  1. 一局の始めに、東家がまず牌を一枚捨てる。
  2. 以降は各家が順番に、山の端から牌を一枚摸牌し、そして牌を一枚捨てる。
  3. 以上の手順は、「鳴く」ことで変わることがある。
  4. 一局は和了が出る、或いは流局まで行う。

摸打の規則

  1. 上家が捨牌する前の摸牌(先自摸)は厳禁とする。 ジャッジは先自摸を「多牌」と判定する権限がある。
  2. 上家の捨牌をよく見てから摸牌すること。 山の端の牌を触れたら、鳴く権利を放棄したものとする。 ただし他家が鳴く場合、「鳴きの優先順序」に従って和ることができる。
  3. 摸牌の前の捨牌は厳禁とする。 そうする者を、ジャッジは「少牌」と判定する権限がある。
  4. 捨牌の後、その下家が摸牌して、そして牌を闇の手に加え、 或いは捨牌し、或いは和了または開槓の宣言をしたら、 他家は(前の捨牌を)鳴く権利を失う。
  5. 捨牌の後、その下家が摸牌して(牌を山から持ち上げた)、 手に加える前に他家が碰、槓と鳴く場合、その牌を山に戻す。 但し次の摸牌の番の者(つまり鳴く者の下家)には、 そのまま摸牌する他に、(その牌を触った者と別人に限って) 触られた牌を触った者に保留させ、その牌を飛んで次の牌を摸牌する選択権がある。 その場合、牌を触った者は次の摸牌の番にその触られた牌を摸牌することになる。
  6. 速すぎる摸牌で下家の鳴く権利を妨害してはいけない。 (上家の捨牌の後に一~二秒以後に摸牌すること。) 鳴きは敏速に行い、必要以上に待ってはいけない。 ジャッジは違反者を警告し、反則行為として制止したり、ペナルティを与える権限がある。
  7. 捨牌はテーブル中央の城壁に囲まれるエリア(河)に置く。 自分の捨牌は河の自分の前のエリアに、順序に並ぶ。 一列6枚で、 横書きの文書のごとく、左から右に一列6枚ずつ置き、 6枚置いたらそのすぐ下に次の列を作る。
    間違った位置に置くことで、他家を錯鳴に誘ってしまったら、 間違って置いた者に罰則が適用される。
  8. 捨牌するとき、捨牌の名称を宣告してはいけない。 間違った牌名の宣告で相手を錯鳴に誘った者には罰則が適用する。
  9. 捨牌する者は、「自摸切り」かどうかを相手に知らせる義務はなく、 手の中のどの位置から牌を捨てるのも知らせる義務はなく、 またこの情報を意図的に隠すことは許される。 (ただし、時間制限内に捨牌すること。) 相手はどこから牌を捨てるのを観察することも、その情報の上で戦略を立てることも、 (その相手の)自己責任の原則下で許される。 ただしそういう情報はルール的な根拠としては無効。 (例えば、自摸切りを見たといっても、それを根拠にして、 その前の捨牌に対して「同巡内免責規定」を適用させることはできない。) 他の選手と内通し、捨牌の位置で暗号を伝えることは厳禁とする。

摸牌の反則

この一節は摸打の時の反則やミスの処理や罰則に関するルールである。 以下のルールは不意なミスに適用するもので、意図的な反則行為に対しては、 ジャッジはその状況によっては、ペナルティを追加する権限がある。

  1. 間違う牌を取る: 間違う牌を取った、或いは間違って王牌から摸牌した場合、その摸牌が有効となり、 対局が続行される。ジャッジはその責任の一部が相手にあると判定した場合 (城壁が離れすぎて間違いやすくしたなど)、罰則が適用しない。 そうでない場合は警告され、間違った牌で自摸和したら減点のペナルティが適用される。
  2. 城壁の牌が表にされる: 選手が自分の摸牌の番に山の次の牌を表にした場合、 その牌を摸牌することが強制され(鳴くことができない)、 その牌が晒したことになる(生罰牌になる)。 自分の摸牌の番以外に山の次の牌を表にした場合、 違反者が警告され、摸牌の番の者はその牌をそのまま摸牌するか、 下記のように山に混ぜ入れるかを選択できる。 山の次の牌以外の牌を表にした場合、違反者が警告され、 ジャッジがその牌を適量の近くの城壁の牌(12枚以上)と混ぜて、 城壁に戻す。
  3. 相手の手牌を表にする: 相手の手牌を表にした場合、ジャッジが状況に応じてペナルティを科す。
  4. 対局を中止させる: 卓上の牌を大きく崩して、対局の続行を不可能にした場合、 ジャッジが状況に応じてペナルティを科す。その場合、 大きなペナルティが科されることが普通である。

鳴き

  1. 他家が和了或いは面子の完成に捨牌を使用する場合は、 「鳴く」ことによりそれを利用することができる。
  2. 鳴きの対象になるのは一番最後に捨てた牌のみとする。 次の摸打の以降、前の捨牌を鳴くことはできない。
  3. 鳴きにより面子を完成する場合、その面子を公開し副露牌となる。 捨牌を闇の手に加えることはできない。
  4. 鳴きにはロン和、吃、碰、槓(大明槓)の数種あり、詳細は下記。
  5. 鳴くときははっきりと発声しなければならない(開槓、和了も同じ)。 発声しない者には優先権がなく、 相手はそのアクションを無視してプレイを続行してよい。 相手が摸牌を完了したら(「摸打の規則」第4条を参照)、 発声しなかった者は鳴く権利を失う。 ちなみに、発声もしなくて、副露牌も公開しなくて捨牌する者を、 ジャッジは「少牌」と判定する権限がある。

和了

  1. 聽牌(テンパイ)﹕手があと一枚で和了形になる状態は「聽牌」と呼ぶ。
  2. 自摸和(ツモあがり)﹕ 自分の手番で、山から摸牌して、和了形を完成させることは「自摸和」と呼ぶ。 (「嶺上開花」は自摸和として扱う。) 自摸和のとき、「和」(フー)或いは「自摸」(ツモ)と発声する。
  3. ロン和﹕ 他家の捨牌が自分の手の和了形を完成するとき、「和」(フー)と発声し、 その牌を取って和ることができる。 それは「ロン和」と呼び、その牌を捨てたことは「放銃」と呼ぶ。 (「搶槓」はロン和として扱う。)
  4. 和るときは、手を公開して、和了の確認と得点計算を行う。 他の三家は和了を確認する前に、自分の手を公開したり、 テーブルの上の牌を混ぜたりしてはいけない。 それを守らなかったら、「錯和」で局を続行する場合、 違反者には罰則が適用される。
  5. 原則として、和了形さえ合えば和ることができる。 「得点計算法」には「同巡内免責規定」というルールがあるが、 それ以外の「フリテン」、「選択和了」、「食い直し」などの禁則は一切ない。

  1. 他家の捨牌が自分の手の中の対子と同じとき、「碰」(ポン)と発声し、 その牌を取ってこの対子と「明刻」を作ることができる。
  2. その三枚組みの明刻は公開して、自分の手の左上の方に置き (相手によく見えるように、左下方のテーブルの角に置くべからず)、 規定の一枚を横にする: 上家の捨牌を碰した場合、左端の牌を横に﹔ 対家の捨牌を碰した場合、真中の牌を横に﹔ 下家の捨牌を碰した場合、右端の牌を横に。 その三枚組みは以降に明刻として縛られ、闇の手に戻したり、 他の組み合わせ(小明槓を除く)に変えたりはできない。
  3. 碰したら、一枚の牌を捨て、下家の摸牌の番になる。

  1. 上家の捨牌が自分の手の中の二枚と順子を組むことができるとき、 「吃」(チー)と発声し、その牌を取って二枚と「明順」を作ることができる。 碰やロン和と違って、吃の対象は上家の捨牌のみとする。
  2. その三枚組みの明順は公開して、自分の手の左上の方に、 数字の順番で左から右に置く。 吃した一枚を横にする。 (数字の順番で置いた方が見やすいので、吃した一枚が最小の牌の場合以外はそれを左側に置くべからず。) その三枚組みは以降に明順として縛られ、闇の手に戻したり、 他の組み合わせに変えたりはできない。
  3. 吃したら、一枚の牌を捨て、下家の摸牌の番になる。
  4. 吃する者は「吃」と発声した後、まず捨牌して、次に明順を公開すること は許される(ただし推奨されない)。 吃の手順は両者を完了した時点で完成され、それまでは吃する者のプレイ時間として 数えられる。 他家は吃する者が明順を公開するまで待って、摸牌或いはその捨牌を鳴く(ロン和を除く)。
  5. 吃する者はまず「吃」と発声し、 適当な時間(一秒ぐらい)の後に明順を公開し、或いは捨牌すること。 そうしたら、明順公開或いは捨牌する時点て、他の二家は吃された牌に対して 碰、槓の権利を失う。 吃する者は発声しなかったり、明順公開或いは捨牌が早すぎた場合、 他家は「鳴きの優先順序」に従って優先して碰、槓する権利がある。

開槓

  1. 四枚の同じの牌は「開槓」(カイカン)により「槓子」となる。 「開槓」には「暗槓」、「小明槓」と「大明槓」の三種類ある。 開槓者は「槓」(カン)と発声する。
  2. 暗槓(アンカン)﹕闇の手の中に四枚の同じの牌がある場合、 それを暗槓にすることができる。 暗槓は自分の摸牌の後(親の配牌後、補槓後含む)に行うことができるが、 吃、碰の直後にはできない。 まずは四枚を公開して確認され、そして四枚を自分の手の左上の方に置き、 真中の二枚を表のままに、両端の二枚を裏返して暗槓を表す。 そして「嶺上牌」を引く。
  3. 小明槓﹕闇の手の中に自分の明刻と同じ牌がある場合、 小明槓を開槓できる。 小明槓のタイミングは暗槓と同じ、自分の摸牌の後(補槓後含む)に行うことができる。 「槓」と発声した後、その牌を公開し、明刻に加え(横にされた牌の隣に置かないこと)、 「明槓」を構成する。(横にされた牌の上方に加えても良い。) そして「嶺上牌」を引く。 小明槓するときは必ず「槓」と発声してから牌を公開する。 発声しなかったら、ジャッジはそれを捨牌と判定する権限があり、 下家はその牌を「吃」することができる。
  4. 大明槓﹕ 他家の捨牌が自分の手の中の暗刻と同じとき、 「槓」と発声し、その牌を取ってこの暗刻と「明槓」を作ることができる。 その四枚組みの明槓は公開して、自分の手の左上の方に置き、 規定の一枚を横にする: 上家の捨牌を碰した場合、左端の牌を横に﹔ 対家の捨牌を碰した場合、真中のどちらかの牌を横に﹔ 下家の捨牌を碰した場合、右端の牌を横に。 そして「嶺上牌」を引く。
  5. 他家の捨牌が自分の明刻と同じ場合は開槓できない。
  6. 四枚の牌は一旦開槓して槓子となったら、 以降には槓子として縛られ、闇の手に戻したり、 他の組み合わせに変えたりはできない。
  7. 嶺上牌﹕開槓した後には王牌の端から「嶺上牌」を一枚引く。 (槓子は四枚で普通三枚の面子を構成しているから、 欠けた一枚分を補充する。) そして一枚の牌を捨て、下家の摸牌の番になる。
    必ず槓子の四枚を公開し、確認されてから嶺上牌を引く。 先ず嶺上牌を引いて、後に槓子を公開する順番は禁止とする。 違反者をジャッジは「多牌」と判定する権限がある。
  8. 「嶺上牌」で和ることは「嶺上開花」と呼び、「偶然類」の役で、加点の対象である。 嶺上開花は一律に自摸和として扱う。

搶槓

  1. 他家が「小明槓」するとき、槓する牌は自分の聴牌の対象牌である場合、 「和」と発声し、その牌を取って和ることができる。 それは「搶槓」と呼ぶ。 搶槓は一律にロン和として扱い、開槓者が放銃者になる。
  2. 「搶槓」は「偶然類」の役で、加点の対象である。
  3. 搶槓の対象となるのは小明槓のみ。 暗槓は例外なく搶槓できない。 大明槓の場合は「鳴きの優先順序」に従って、 ロン和が優先し、大明槓は成立しない。
  4. 搶槓の「和」の発声は、他家が牌を明刻に加える時点からすぐに、 嶺上牌を引くまでに待たずにする。 捨牌者は開槓せずにただ捨牌する場合、捨牌を河の指定な位置に置く。 曖昧に副露牌のエリアに置いてはいけない。

鳴きの優先順序

  1. 一枚の捨牌に対して、二家以上が同時に鳴く場合、以下の優先順序に従い、 一番優先する鳴きのみ成立し、その他の鳴きは取り消される。
  2. 優先順序は高いものから:
    • 1a. 捨牌者の下家のロン和
    • 1b. 捨牌者の對家のロン和
    • 1c. 捨牌者の上家のロン和
    • 2. 碰﹑槓(大明槓)
    • 3. 吃

    二家が同時に「和」と鳴き、以上の優先順序で解決することは「頭ハネ」と呼ぶ。 (注意:「頭ハネ」に例外はない。)

  3. 正しい鳴きのみ優先権がある。 反則な鳴きの優先権は無視され、他家がその捨牌を鳴き取る権利がある。 鳴きは発声に準じる。有効時機内に発声しない者に優先権はなく、 相手はそのアクションを無視して摸牌したらその摸牌が優先になる。
  4. 碰、槓する者は優先権を確保するには、速やかに鳴くこと。 下家が「吃」と鳴き、その後に明順を公開し、或いは捨牌をしたら、 他の二家は碰、槓する権利を失う。
    ロン和の制限はより緩く、下家が「吃」と鳴き、 その後に明順の公開及び捨牌の両方を完成するまで優先権を有する。
  5. 自分の正当な鳴きが相手の優先順序の高い鳴きにより取り消される場合、 たとえ牌を公開したとしても、罰則が適用されることは当然無い。

王牌と海底牌

  1. 王牌﹕牌山の最後の14枚は「王牌」とし、使わない。
  2. 一局の後半になったら、王牌や残りの牌の数が分かりやすいように、 選手は「開門者」に14枚の王牌をすこし左にそらさせ、城壁から離させることができる。 もし嶺上牌が取られたことにより、王牌の端に一枚だけの幢がある場合、第7幢を崩して、 下方の牌を王牌の側にくっつけ、上方の牌を山の側にくっつけて、海底牌にする。
  3. 海底牌﹕14枚の王牌の前の、牌山の最後の一枚は「海底牌」と呼ぶ。 海底牌を自摸った人は槓ができなく、和る場合以外は捨牌をしなければならない。 その捨牌は「河底牌」と呼ぶ。
  4. 河底牌﹕河底牌は吃﹑碰﹑槓できなく、ロン和のみできる。
  5. 海底牌或いは河底牌で和ることは「偶然類」の役で、加点の対象である。
  6. 流局:河底牌で和られなかったら、この局は「流局」となる。 勝負は引き分けで、点数の授受はない。 流局でも連荘はしない。

得点計算

  1. 和了者は手を公開し、和了形に従って整理して、正しい和了を確認させ、得点計算を行う。
  2. 基本和了形の手は四面子と一雀頭で整理する。 ロン和の一枚は横にして、明刻を表す。
  3. 「七対子」の手は七つの対子で整理する。 「十三么九」は三色、風牌、三元牌と分けて並ぶ。
  4. 手の得点は別章の「麻雀得点計算法」に従って行う。
  5. 各選手には「手役一覧カード」(付録甲)が配られ、 対局中や得点計算の時に参照して良い。 ただしカード参照中の時間も選手の制限時間にカウントされるので、 主要な役を予めて覚えることを薦める。
  6. 得点計算は自己責任﹕ 原則として、得点の計算は和了者の責任である。 和了者は他家やジャッジの助けを求めることは許されるが、 ジャッジおよび他のプレイヤーに責任は及ばない。 和了者が助けを求めていない場合、他家は多言を控えること。
  7. 和了の手の整理と手役の申告は和了者の責任である。 和了者は手役の名を述べ、書き、もしくは「手役一覧カード」で指す。 (点数は役名の代用として認めない。)手役を表せない場合、相手とジャッジはその加点を拒む権限がある。 手の合計点数には手役の点数の総和そのまま、 すなわち「得点授受法」により3倍する前の点数を申告する。
  8. 和了者が得点を過大申告しないように確認するのは三家の責任である。 三家はジャッジの助けを求めることは許されるが、 ジャッジに責任は及ばない。 和了者が得点を過少申告した場合、他家やジャッジは和了者を注意させる義務はないが、 注意させて手の最大の得点を正しく計算させる権限がある。
  9. 「同巡内免責規定」の適用申告は放銃者の責任である。
  10. 手役の点数を算出したら、ジャッジを呼んで、「成績記録カード」に記入させる。 もし選手が記入の仕方が分かったら、四家の合意で中の一人を指定して自力で記入して良い。 一局の得点が正確に記入されることを確認してから、 次の局を始めること。 ハーフ(またはクォーター)が終わったら、 四人は総計点数が正確に算出されることを良く確認してから、 成績記録カードの指定された枠でサインする。 サインすることで記入が正確であることを公式的に認めることとなり、 もし誤りがあってもその責任は記入者ではなくサインした選手の責任になる。
  11. 四家が得点計算に異議があり、二通りの違う計算を主張している場合、 ジャッジに正式な判定を要求することができる。 (実際に二通りの違う計算を主張し、二通りの手役、手の点数或いは得点授受がある場合に限って、 正式な判定を要求することができる。 計算が分からないときなど、非正式な助けを求めることができるが、 ジャッジに責任は及ばない。)審判長が最終決定権を有する。
  12. 自由数和﹕ 手が複数の排列で和了形を成せる場合、和了者は自由に最も有利な排列を選んで、 その排列によって得点を計算することができる。 一つの手は一つの排列でしか計算することができず、 異なる排列の役を複合することができない。 (例えば「一色三同順」と「三連刻」を複合することはできず、 または「兩般高」と「七対子」を複合することもできない。) 和了者が複数の排列の得点を比較したいとき、 事前にその旨を宣告し、副露牌と闇の手の牌を明確に区別すること。 (混ぜたら、他家は排列の変更を禁じる権限がある。)
  13. 「九蓮宝灯」自摸規則﹕「九蓮宝灯」の自摸和のとき、 その自摸った牌を手牌と区別できるように分けて置かなければならない。 公開する前に手に入れたら、「九蓮宝灯」は無効となる。
    東家の配牌は14枚で、自摸る牌はない。 ゆえに「天和」の「九蓮宝灯」は無効となり、「天和」のみ数えられる。

罰牌

選手が自分の手牌を不意に晒した場合、もし麻雀が二人のゲームならば、 情報の漏れにより不利になるのは牌を晒した者だけなので、 ペナルティーが不必要である。但し実際麻雀は四人のゲームなので、 もし相手の誰かがその情報により利益を得たら、他の二人には不公平であるし、 また相手の誰かがその情報を使って牌を晒した者に利益を与えたら、 それもまた他の二人には不公平である。「罰牌」のルールはこの二つの点に対して、 不公平な利益を防ぐためである。

  1. 選手が自分の手牌を不正に晒した場合、その晒した牌は卓面に残り、「生罰牌」となる。 罰牌は闇の手の右側に置き、副露牌と区別して置くこと。
  2. 生罰牌を自分の現在または(現在が自分の手番でない場合) 次の捨牌の機会で捨てることができる。 一旦別の牌(他の「生罰牌」を含む)を捨てたら、 生罰牌は「死罰牌」になり、それ以降に捨てることはできない。
    (このルールは他家がその捨牌を予見して不当な利益を得ることを防ぐ。)
  3. 罰牌(生死とも)は(ロン和のときを含む)明順、明刻、 明槓(大小とも)を構成することはできなく、 「単騎待ち」のロン和で「明」の雀頭を構成することもできない。 すなわち、罰牌は「暗」の面子しか構成できず、 罰牌で鳴いて「明」の面子を構成することができない。
    (このルールは他家が晒した牌を見て故意に要牌を捨てて鳴かせることを防ぐ。)
  4. 「七対子」の場合、罰牌で単騎待ちのロン和で「明」の対子を構成することはできない。
    「十三么九」の場合、罰牌と同じ牌のロン和はできない。 そしてもし罰牌が3枚以上あれば、ロン和は全くできなくなり、自摸でのみ和れる。
  5. 以上のルールに違反して、罰牌で禁じられる鳴きを行った場合、 錯鳴(錯吃﹑錯碰﹑錯槓﹑錯和)として扱う。
  6. 配牌及び理牌の時に自分の牌を不意に晒した場合、一枚までは罰を免れられる。 二枚以上を晒した場合、一枚だけ手に戻すことが許され、残りは(生)罰牌となる。
  7. 生罰牌が捨てられたら、罰牌でなくなる。 罰牌が暗槓されたら、罰牌でなくなる。
  8. 以上の罰則は不意に牌を晒した場合に適用する。 意図的な反則行為に対しては、ジャッジはその状況によっては、ペナルティを追加する権限がある。

多牌、少牌

  1. 手の牌の数に異常が発見される選手は和り放棄とする。
  2. 闇の手と副露牌を合わせて、自分の番で捨牌の前には14枚、 他のときは13枚で正しい数とする。 ここでは槓子を3枚の面子として数える。
  3. 手の牌の数が規定より少ないことは「少牌」と呼び、 和り放棄とする。
  4. 手の牌の数が規定より多いことは「多牌」と呼び、 和り放棄とし、鳴き禁止と開槓禁止とする。
  5. 多牌或いは少牌が発見される時点で和り放棄とする。 たとえ後に手の牌の数が正常に戻っても、和り放棄が解除されることはない。
  6. 以上の罰則は不意で生じた多牌或いは少牌に適用する。 意図的な反則行為に対しては、ジャッジはその場で反則行為を制止したり、 ペナルティを追加する権限がある。

錯鳴

この一節は間違った鳴き(吃、碰、槓、和)の処理や罰則に関するルールである。 坊間(特に日本以外)は一般に間違った鳴きに対して減点などの罰則を適用しながら、 発声しないことに対して罰則は適用しない。そうしたら、 皆は罰則を回避するために発声しない習慣を付けてしまう。 本大会のルールでは、その悪習を正すために、発声の規定を明確にしながら、 間違った鳴きに対しての罰則は「最小限度の罰則」の原則に従って再検討し、 選手にしっかり発声することを促す。

特に「錯和」(チョンポ)に対して、坊間は局を中止し、 満貫の減点を課すのが一般的であるが、 本大会のルールでは慎重に検討した上で局を続行させる方が公平かつ妥当だと判断し、 又、「最小限度の罰則」の原則に従って、 「晒した手牌を罰牌にする」以外のペナルティーは不要となる。

以下の罰則は不意なミスに適用するもので、意図的な反則行為に対しては、 ジャッジはその状況によっては、ペナルティを追加する権限がある。

  1. 誤鳴:選手が鳴いて(吃、碰、槓)、面子を公開して、 直ちに間違い(公開した面子の間違い、下家或いは対家の捨牌を吃するなど) が発見される場合、その場で矯正することができ、不正に晒した牌は罰牌となる。
    ﹕選手は上家の2筒を「吃」して、間違って4筒と5筒を公開し、 他家に直ちに指摘される。 その選手は3筒を公開して「234筒」の明順を構成し、晒した5筒は「生罰牌」となり、 すぐ捨てるか、キープして「死罰牌」となるかの二択ができる。
  2. 改鳴﹕選手は鳴き(吃、碰、槓)の発声をしてから、 別種類の鳴き(或いは和了)に変更したい場合、普通は無償で許される。 (面子を公開した場合、不正に晒した牌は罰牌となる。) ただし頻繁に改鳴する選手には、ジャッジはペナルティを追加する権限がある。
    選手が鳴きの発声をして、他家が「鳴きの優先順序」によって優先して鳴く場合、 選手はロン和に変更する権利があり、「頭ハネ」のルールによって優先して和ることができる。
  3. 空鳴﹕選手は吃、碰、槓(大明槓)と発声し、 面子を公開する前にその鳴きを取り消す場合、 二枚の罰牌を公開しなければならない。 この場合、ジャッジはその罰牌を指定する権限がある。
  4. 空槓﹕選手は自分の摸牌の後に開槓を宣言し、槓子を公開する前に開槓を取り消す場合、 普通は無償で許される。 ただし頻繁に空槓する選手には、ジャッジはペナルティを追加する権限がある。
  5. 間違う面子: 選手が鳴いて(吃、碰、槓)、面子を公開して、 後に(捨牌が鳴かれた、下家が摸牌した、或いは自分が嶺上牌を引いた) 面子に間違いが発見される場合、矯正ができず、和り放棄とする。 嶺上牌を引いた後に槓子に間違いが発見される場合、和り放棄と共に、 (「多牌」処罰と同じく)鳴き禁止と開槓禁止とする。
    もし選手が面子を公開する前に捨牌して、その捨牌が鳴かれた或いは下家が摸牌した場合、 以上の「空鳴」のルールに従って鳴きを取り消すことができず、 面子を公開しなければならない。従って捨牌してから面子を公開する習慣は推奨されない。
  6. 錯和(チョンポ)﹕ 選手は和了宣言(自摸和或いはロン和)をして手を公開し、 そして正しい和了はできないと発見される場合、それは「錯和」と言い、 「誤鳴」と同じ処理となる: この局は続行し、不正に晒した牌は全て罰牌となる。
  7. 空和: 選手は和了を宣言し、手を公開する前に和了を取り消す場合、 三枚の罰牌を公開しなければならない。 (手に牌が三枚以下の場合、全数を公開する。) この場合、ジャッジはその罰牌を指定する権限がある。
  8. 和了者の三家の相手は和了者が正確な和了形を所持しているのを確認する責任がある。 正確な和了を確認する前に、自分の手を公開したり、テーブルの上の牌を混ぜたりしてはいけない。 それを守らなかったら、「錯和」で局を続行する場合、不正に晒した牌は罰牌となり、 テーブルの上の牌を混ぜた者はその行為に応じて罰則が適用される。

一局の制限時間

  1. 一局でプレイヤーずつの総プレイ時間は3分間と制限される。 制限時間が過ぎた場合、15秒(或いはそれ以下)のオーバーにつき5点の減点を課す。
  2. 毎回の手番で15秒以内に捨牌する。 オーバーの場合、15秒(或いはそれ以下、手番ごとに別々に計算)につき5点の減点を課す。
  3. 計時の方法:摸牌の場合は上家の捨牌から始まり、 鳴きの場合は鳴いた捨牌が捨てられたときから始まる。 自分の捨牌及び(鳴く場合)面子の公開までになる。 開の場合、嶺上牌を引いてから別の手番として扱う。
  4. 配牌直後の15秒間は選手の理牌や戦略立ての準備時間として、 以上の制限に入らない。 この15秒間に、もし東家が捨牌したら、西家或いは北家は南家を暫く摸牌させない権利がある。 同じく、もし南家が捨牌したら、北家は西家を暫く摸牌させない権利がある。
  5. 以上の二条の罰則は同時に重ねて適用する: 例えば選手はある数巡で15秒以上長考し、それで3分間の制限時間も過ぎた場合、 二条の罰則は同時に適用して、それぞれに該当する減点が課される。
  6. ジャッジはどの選手に対して計時することを決定する権限がある。 相手のプレイが遅いと感じたら、ジャッジに知らせること。
  7. 一局内でタイムオーバーにより減点が80点を超えた場合、 合理的な理由がなければ、試合放棄と見なされる。
  8. セッション(ハーフ或いはクォーター)における全体的な制限時間については、 「競技システム」の章の「セッションの制限時間」の節を参照。